森林所有者の皆様

ウエスト・フィールドの不動産鑑定士は林業技士(森林評価士)の資格を有しておりますので、
林地、立木の鑑定評価は安心してお任せください。

不動産鑑定士が不動産の鑑定評価を行うに当たって拠り所とする不動産鑑定評価基準には、林地について、「公共事業の用に供する土地の取得等林地を林地以外のものとするための取引に当たって、当該取引に係る林地の鑑定評価を求められる場合がある。」と定めてあります。したがって、不動産鑑定評価でいう林地の評価は、林地を林地以外のものにする場合の評価を対象としております。しかし林地を林地の状態のままで評価する場合も現実に多くあると思います。

不動産鑑定士は土地、いわゆる地べたの評価は得意としておりますが、立木(林地に生えている木)の評価を経験する事はほとんどありません。不動産鑑定士であれば、立木評価も出来るようになりたいとの思いから、林業技士(森林評価士)の資格に挑戦しました。

様々な方と名刺交換すると、必ずと言っていいほど林業技士(森林評価士)とは何ですか?と尋ねられます。知らない方がほとんどですので、簡単にご紹介させて頂きます。

林業技士制度は、昭和53年度に発足した森林・林業に関する専門的技術者の資格認定・登録制度であり、林業経営・林業機械・森林土木・森林評価・森林環境・林産・森林総合監理・作業道作設等の各部門があります。日本の森林の保護育成のため、其々の部門におけるスペシャリストを育成する目的を持ち、今までに約1万3千名の有資格者が登録されています。

元々、木そのものが持つ様々な効用や強さ等について大変魅力を感じており、更に、生命にとって無くてはならない森林の素晴らしさをより詳しく知りたいという思いも有りましたので、林業技士(森林評価士)はとても魅力的でした。

森林は、地球温暖化の防止はもとより、木材生産、水土保全、保健休養等の面で国民生活に多大な貢献をしているほか、生物多様性の保全の面でも大変重要な役割を果たしています。森林が果たしているこれら機能の解明やこれら機能を持続可能な形で森林を管理、利活用していく技術・知恵が一層重要となってきております。


我が国は世界有数の森林国であり、森林面積は国土面積の3分の2にあたる約2,500万haあります。森林の約4割は人が植え育てた人工林で、森林資源は人工林を中心に蓄積が毎年約1億㎥増加し、現在は約49億㎥ほどになっています。人工林には保育・間伐等の手入れが不十分なものもありますが、高齢級の森林が増えており、資源として本格的な利用が可能な段階にきています。また、これまで輸入材におされて、国産材の需要は減っていましたが、これからは、徐々に国産材が見直されてくると考えています。

このような我が国の森林の現状を踏まえ、貴重な森林資源を有効に活用するためには、今後ますますその保護育成に努める必要があると考えます。

林業技士(森林評価士)として、日本の森林の保護育成に多少でも貢献でき、その一翼を担う事が出来れば幸いです。